胎児の頭が大きいで足短いとは？
胎児もある程度大きくなってくると、
妊婦検診の際に身体の各部位の成長具合を
測定します。
妊婦さんは妊婦検診のために、
成長への期待と不安でドキドキですね。
胎児の成長は個人差がありますが、
おおよその適正サイズというものがあります。
胎児が適正サイズから
外れるようなことがあると、
もう心配でなりませんね。
妊婦さんが胎児の成長で不安に感じる中でも、
今回は胎児の頭が大きく、
足が短い場合に胎児は
大丈夫なのかご紹介します。
妊婦検診での胎児の計測
妊婦検診において、
胎児の成長を確認するために、
超音波検査やエコーを行います。
超音波検査やエコーによって、
頭の大きさ、大腿骨の長さ、
腹囲、腹囲の面積などを計測し、
胎児の推定体重を算出します。
これらの検査での計測は、
医師の技量や子宮内の胎児の位置によって
誤差が生じてしまいます。
推定体重の誤差はおおよそ±１０％です。
妊婦検診で測定される数値は、
大体これくらいかなという認識で
把握しておくと良いですね。
胎児の頭が大きくて足が短いのは大丈夫？
妊婦検診において、推定体重を算出するために、
頭の大きさや大腿骨の長さを計測するのですが、
中には頭が大きくて、足が短く、胎児の身体の
バランスが悪いなと感じることがあります。
何か胎児に問題があるのではと
心配になってしまうところです。
胎児の頭が大きくて、
足が短いという心配な点について、
問題視をするにはある程度の基準があります。
それは、各部位の成長度合いに
３週以上の差が現れた場合です。
必ず問題であるということではありません。
その胎児の個性である場合もあります。
本当に問題があれば
医師に指摘される場合が多いのですが、
中には、あえてあまり指摘をしない
医師もいらっしゃいます。
あまりに気になったら、
悩まずすぐに医師と相談してみることを
おすすめします。
相談によって、はじめて
詳細を話してくださる医師も
いらっしゃいます。
ダウン症との関連は？
胎児の頭が大きくて、足が短いことで
心配されるのがダウン症です。
気になって調べてみると、
そこかしこにダウン症の記載があって、
とても心配になります。
しかし、胎児の頭が大きくて、
足が短いからといって
ダウン症であるとは限りません。
ダウン症の子供において、頭が大きく、
足が短いという傾向があるというだけで、
ダウン症であっても必ず頭が大きく、
足が短いわけでもないのです。
ダウン症かどうかまず疑われるのは、
妊娠１２週ころの後頚部の厚みです。
ＮＴ値というものがあるのですが、
後頚部にリンパがどれくらい溜まっているのか
ということです。
このＮＴ値が厚いほど
ダウン症の可能性が高いのですが、
大きな基準は３ミリ以上あるのかどうかです。
ＮＴ値が３ミリ以上あった場合には、
医師が染色体異常に関する
出生前検診を勧めてくる場合があります。
私の場合には、
ＮＴ値が２ミリと医師より伝えられました。
３ミリ以下ですと、医師によっては
あえて進言しない場合があります。
私は念のため出生前検診を行いましたが、
羊水検査までは行いませんでした。
ですのでトリプルマーカーによって
極めてダウン症の可能性が低いことを確認し、
元気な子供を授かりました。
このＮＴ値を計測できるのは
妊娠１２〜１３週のときだけです。
その後の胎児の成長によって
ＮＴを計測するのは不可能になっていきます。
ここで難しいのは、ＮＴがあっても
ダウン症でないこともあれば、
ＮＴが無くとも
ダウン症であることもあるということです。
本当にダウン症かどうかを確定するためには、
流産のリスクを伴う
羊水検査を行うほかありません。
妊婦検診において、
ＮＴを指摘されなかった方が、
ある程度成長してきた頃に行います。
頭が大きすぎないかな、
足が短すぎないかなと心配になり、
ダウン症を疑うのだと思います。
この頃にはダウン症の可能性のひとつ
ＮＴの問題はクリアしているのです。
そして、ダウン症には
特徴的な顔つきなど他にも
チェックポイントがあります。
心配なことは、
すぐに医師と相談をするべきですが、
あまりに異変を感じれば医師が伝えてくれます。
あまりに心配になりすぎることの方が
身体に悪いことも往々にしてあります。
また、妊娠中に何も問題が無かったとしても、
産まれてからダウン症であったと分かることも、
しばしばです。
私も、妊娠を経験する中で
絶対という安心は得られないと
思い知らされました。
わが子も今は順調に育っていますが、
本当に問題がないのかについては
まだまだ分かりません。
私たちは、産む以上どんな子供でも
向き合っていかなくてはならない、
という覚悟を持つしかないと痛感しました。
胎児の頭が大きいな、
足が短いなと心配になったら、
すぐにでも医師と相談しましょう。
特に問題はないということであれば、
それは胎児の個性ですので、
見守ってあげましょうね。