胎児のエコーで脳が黒い原因とは?
妊婦健診のエコーで、
赤ちゃんの様子を見ることは、
大変うれしくもあり、
問題なく成長しているかと不安でもあります。
ここでは胎児のエコーで、
脳が黒い原因とは何が考えられるのか、
ご説明させていただきます。
エコーで脳が黒い原因
考えられる原因に胎児水頭症があります。
エコーの画像上で、
胎児の脳に黒い部分がみられるとき、
脳室に髄液が溜まっている可能性があります。
水頭症とは何らかの原因で、
脳室に過剰に髄液が溜まってしまう疾患で、
胎児期に診断されるものを、
胎児水頭症といいます。
妊婦健診のエコー検査でわかりますが、
胎児の脳細胞の成長が安定してくる、
22週目を過ぎないと正しい判断ができません。
脳室の大きさが10mm以上で拡がっている、
15mm以上になると、
かなり拡大しているといわれます。
この基準をもとに診断し判明したら、
胎児MRIで詳しい検査が行われます。
脳内だけでなく脊髄の異常を見つけることも、
重要になります。
胎児水頭症の原因
胎児水頭症は他の疾患を伴って起こります。
先天的に脊髄の一部が欠損して外に出てしまう、
脊髄髄膜瘤が原因の場合があります。
髄液の通り道に障害ができ塞がってしまい、
髄液の流れが滞って胎児水頭症になります。
左右の大脳が分離していない全前脳胞症や、
ダンディーウォーカーと呼ばれる、
小脳の形成障害などの、
脳神経系の先天性の形成障害も、
原因として考えられます。
ほかにも脳腫瘍や脳内出血なども、
原因となっています。
X染色体劣性遺伝性水頭症は、
男子だけに発症するもので遺伝性があります。
風疹やトキソプラズマ症などの、
母体の感染症も原因のひとつとなっています。
胎児水頭症の治療と予後
生まれてくるまで治療方法はありません。
無事に出産できるように経過をみていき、
生後すぐにシャント手術が行われます。
赤ちゃんの身体に安全な細い管を使って、
脳室から腹部や心臓へと、
髄液を吸収させていきます。
早期に発見して治療を行うことで、
改善が見込まれます。
症状が重い場合は発語障害や運動障害などの、
重い障害や、嘔吐や意識障害などの後遺症が、
現れる可能性もあります。
・・・いかがでしたか?
胎児がエコーで脳が黒い原因の一つに、
胎児水頭症があります。
しかし、医師から何も話がないのであれば、
問題がない場合が多いです。
疑問に思ったことは医師に相談し、
不安を取り除きましょう。