胎児 障害 種類

胎児の障害の種類とは?

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妊娠をするということは、
とても喜ばしいことです。

 

しかし、どんな妊婦さんでも分け隔てなく、
胎児が障害を持ち合わせている
可能性はあります。

 

無事で、健康に産まれてくることを
祈るばかりですが、万が一のことはあります。

 

胎児の障害について知識を持って、
親として覚悟や意識を高めておくことが
大切だとと思います。

 

また、ご自分のお子さんが
障害を持ち合わせていなくとも、
子育ての中で障害を持ち合わせたお子さんと
関わることもあると思います。

 

障害を持ち合わせた子供にとっては、
その障害が個性です。
大人として正しい知識を持って、
個性を認め接したいですね。

 

今回は、胎児の障害には
どのような種類があるのか、ご紹介します。

 

胎児の病気・障害について

 

どんな女性にも、
胎児が先天性異常を持つ可能性があります。
先天性異常の種類によっていは、

 

胎児死亡または新生児死亡、
知的障害や成長障害を
引き起こされることもあります。

 

今回は、身体の各部位に沿って
大まかにご紹介します。

 

頭部の病気・異常

 

・無頭蓋症

 

無頭蓋症は脳に起こる
先天的な成長障害です。

 

頭蓋骨がうまく形成されないことで、
頭蓋骨半球、大脳半球、
小脳が欠如してしまう奇形症で、
無脳症とも呼ばれます。

 

無頭蓋症の胎児は、
母体内で死亡してしまったり、
流産することは少なく、
その他臓器に異常が無いことも多いため
出産に至ることが多くあります。

 

しかし、脳幹を欠損していると、
およそ75%が死産となるか、
その他の場合でも出生直後か数日の後に
新生児死亡となることが多くあります。

 

・頭蓋骨縫合早期癒合症

 

赤ちゃんの頭蓋骨は何枚かの骨に分かれていて、
乳幼児の脳の急速な拡大とともに
頭蓋骨の縫合部分が広がっていきます。

 

通常はこのように成長とともに
頭蓋骨が大きくなり、
成人になるころには縫合部分が癒合して、
強固な頭蓋骨になっていきます。

 

頭蓋骨縫合早期癒合症では、頭蓋骨の縫合が
早い時期に完了してしまうことで、
頭蓋骨がうまく成長できなくなり、
頭蓋骨の変形などの障害をともないます。

 

・水頭症

 

脳脊髄液がうまく流れないことで、
せき止められた状態となり、
脳室が大きくなってしまう症状です。

 

胎児、赤ちゃんの頭蓋骨は
成長に合わせて大きくなれるように、
何枚かの骨に分かれています。

 

そのため、水頭症になると、
胎児、赤ちゃんの頭が、
通常よりも大きくなってしまうことがあります。

 

顔面の病気・異常

 

・口唇裂・口蓋裂・唇顎口蓋裂

 

胎児の顔は、左右から伸びてくる突起が
癒合してつくれられます。

 

しかし、時にこの癒合がうまく行われず、
顔の各部位に裂け目が
残った状態になってしまいます。

 

この異常は、日本人では
役500人に1人の割合で発生しており、
日本人に多い先天性異 常と言われています。

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手足の病気・異常

 

・四肢短縮症

 

非常に多種多様な症例が
報告されています。

 

手足の各部位の形成障害だけに限られず、
肋骨などにも形成異常がみられることもあり、
肺低形成となることもあります。

 

・関節の異常

 

手首・肘などの関節が屈曲していたり、
拘縮していることがあります。

 

・ゆびの異常

 

指の本数が多かったり、
少なかったりする場合と、
指がくっついてしまっていたり、
手足が逆に裂けてしまっていることもあります。

 

形態異常を伴わない病気・障害

 

・筋ジストロフィー

 

筋ジストロフィーでは、筋肉の機能に必要な
たんぱく質をつくる遺伝子に異常があり、
たんぱく質がうまく機能できず、
細胞の機能を正常に維持できません。

 

このことから、筋肉が壊死してしまうことで、
筋萎縮や筋肉が脂肪になる、
また線維化してしまいます。

 

そのため、筋力が低下し
運動機能に障害がもたらされます。

 

・ミトコンドリア病

 

ミトコンドリアは、細胞内でエネルギーを
作り出すはたらきをしています。

 

このミトコンドリアのはたらきが低下すると、
細胞がうまく活動できなくなります。
ミトコンドリアは全身の細胞に存在しています。

 

そのため、脳の神経細胞の
ミトコンドリアに異常があれば、
知的障害をもたらします。

 

各臓器の細胞であれば、
臓器不全につながります。

 

そして、筋肉細胞ならば、
運動機能に障害をもったり、
体力が低下するなどの障害があります。

 

・ダウン症候群

 

ダウン症は染色体異常による疾患の中で
最も多い症例です。
約600〜700人に1人と
比較的高確率な割合で出生しています。

 

ダウン症候群では、知的障害とともに、
ダウン症特有の顔立ちがあります。

 

知的障害とともに、難聴や聴覚障害や、
心臓病などの合併症を
持ち合わせていることが多く、
子供のうちには風邪をひきやすいことも
特徴です。

 

程度に大きな差があり、
重い合併症につながることもあれば、
生活面にさほど支障をきたさない
場合もあります。

 

まとめ

 

今回ご紹介した胎児の障害の種類は、
ほんのごく一部です。
胎児の障害は、健康に産まれてくることの方が
奇跡なのではと思うほど存在します。

 

日々の医療技術の進歩によって、
今までは障害として認めていなかったものまで、
障害であったことが
分かるようになってきました。

 

そして、これからも
新たに発見されていくでしょう。

 

性格の一つをとっても、
大きく考えれば脳に異常があるために、
発現しているのかもしれません。

 

一つ一つの不具合が
それぞれの個性を形成しています。

 

しかし、胎児の障害では、
大変な思いをする家族がいるのが事実です。
生きていくのさえ
難しい障害であることもあります。

 

辛い現実ではありますが、
誰にでも起こり得ることだから、
それぞれが知識を持って
妊娠、出産、育児に臨んでいけたら良いですね。

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