胎児の障害はいつわかるその方法とは?
お腹の赤ちゃんが、何か障害を持っているのでは?
と不安を感じたことはありませんか?
特に35歳以上の高齢妊娠の方は、不安が強いのではないでしょうか。
以前に比べて、結婚年齢も出産年齢も遅くなってきている現代。
もし異常があるのなら、できれば早く知っておきたいはずです。
そこで今回は、胎児の障害はどんな方法でいつ分かるのかについて紹介します。
超音波検査
妊婦健診で行う超音波検査。
ママにとっては、赤ちゃんの成長を見る事ができたり、
性別が分かったりなど楽しみな時間です。
しかし、この超音波検査には、赤ちゃんの身体や臓器に異常がないか、
診る大切な役割があるのです。
医師は、定期検診のたびに赤ちゃんの様子をエコーで確認して、
異常がないかをチェックしているのです。
この超音波検査で異常が見つかったとしても、
必ず病気や障害があるとは断定はできません。
異常が発見された場合は、もう少し詳しい検査をしてみることとなります。
出生前検査1.羊水検査
羊水検査は、お腹に麻酔をかけた状態で羊水を注射で抜き取り、検査を行います。
羊水中の物質や羊水中の胎児細胞をもとに、染色体や遺伝子異常の有無を調べ、
検査の制度は、ほぼ100%とされています。
一般には、妊娠16週以降に実施されます。
ただし、1000回に1度の確率で流産が起こったり、
羊水漏出や破水することがあるので注意が必要です。
出生前検査2.絨毛検査
絨毛検査は、超音波検査で胎盤の位置を確認しながら、
子宮頚部にカテーテルを挿入したり、
妊婦の腹壁に針を挿入して絨毛を採取して検査を行います。
採取した胎児の細胞を培養して染色体の数や構造に異常がないかを調べます。
一般には、妊娠10〜12週に実施されます。
ただし、出血や腹痛、羊水の流出、感染、流産のリスクがあるので注意が必要です。
出生前検査3.血清マーカーテスト
妊婦さんの血液を少量採血して検査を行います。
血液中の成分の濃度を調べることで、胎児に染色体異常がないかを調べるのです。
一般には、妊娠15〜21週までの時期に検査でします。
ただし、この検査はあくまでも疑われる兆候があるかどうかの検査なので、
結果が絶対ではありません。
陽性に結果が出たとしても、それだけで断定はできないので、
他の検査も合わせて行うことをおすすめします。
出生前検査4.新型出生前診断
新型出生前診断は、母体から採取した血液で胎児の染色体異常を調べる検査の事です。
母体血中の胎児由来遺伝子のうち13番、18番、21番染色体の濃度を分析します。
この検査で、13トリソミー、18トリソミー、
21トリソミー(いわゆるダウン症)の可能性を発見する事ができます。
新出生前診断であれば、
わずか20CCの血液を注射で採血するだけで済むので、
母体への負担が軽減できます。
また、診断制度も80〜90%前後の確率で胎児の先天性異常を予見できます。
一般には、妊娠10〜18週頃の時期でなければ出来ません。
ただし、全ての先天性異常を発見できるわけでは無いので注意が必要です。
出生前検査5.臍帯採血
臍帯採血は、臍帯穿刺によって胎児採血を行い、胎児の血液を直接的に検査します。
ただしこの方法は、胎児の染色体分析の目的ではなく、
他の目的で行われることが多いです。
迅速な検査結果が必要とされ、
他の検査を行う時間的余裕の無い場合に行われます。
一般に、妊娠17週以降になれば実施可能となりますが、
臍帯の太さや流産のリスクを考慮すると、妊娠20週以降に行うのが現実的です。
羊水検査や絨毛検査よりも結果が早く出る事が大きな利点といえます。
・・・いかがでしたか?
このように、胎児の障害は様々な方法で早いうちから診断できるのです。
特に35歳以上の妊娠は、リスクが高いとされています。
お腹の子が障害を持っているか、不安であれば検査してみると良いでしょう。
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